体験談

あなたはなんのために働いていますか?

 

仕事を辞めたいと思っているあなた

自分がなんのために働いているか答えることができますか?

 

こんなありふれた質問ですが、かつての私は答えることができませんでした。

というよりは無意識の答えを自覚できていませんでした。

 

これはその答えを自覚できていなかったことによって、

かつて地獄を見ることとなった私の体験談の一つです。

 

期待に応えようと意気込んでいたかの日

 

私がSE兼プログラマとして働き始めて2年程経った頃、

大型プロジェクトの下準備…という、

なかなかに責任のある立場と仕事を任されました。

 

私はプロフィールに書いてある通り、

元社畜体質で八方美人気取りで、そんな自分に酔ってた変態野郎でした。

正直会社からの評価はそこそこ良かったと思っていますし…

これは期待されているなと自惚れて、

「よし、ここで結果を出してさらに評価アップだ!」

「このプロジェクトに尽くすぞ!」

なんて息巻いていたんですね。

 

…しかし、そんなやる気に満ちた私は、

月500時間オーバー稼働の現実と2ヶ月連続で相対することになりました。

 

精神の摩耗

 

まあ月500時間ということは、

一月30日フル稼働だとしても毎日平均17時間勤務はしていたわけで、

休みなんざもってのほか、家に帰ることすらほとんどできていない状況でしたね。

 


最初の半月はまだ頑張れた。

高稼働ではあるがこの日々は必ずスキルアップに繋がっている、

なにより働くってこういうことだよね、

なんて自分に言い聞かせながら。

 

こういうことってどういうことだよ…

この時点で社畜丸出しですね。


1ヶ月が終わる頃には憤りが生まれた。

「なんで俺がこんなことやっているんだ」

「こんなのできるわけがないだろ」

 

もはや誰かに相談するという選択肢もなかったのか、

安いプライドがそうさせなかったのか、

それともプロジェクトなんてどうでもよくなっていたのか。

 

まあいってしまえばただの逆ギレですね。


そして2ヶ月が経つ頃には、

表情は消え、ほとんど誰とも話さなくなった。

 

もちろん現場には先輩や後輩がいたりはするのですが、

必要最低限なことしか喋らなかった記憶ですね。

その必要最低限なことですら

今までは上っ面だけは取り繕っていたはずなのに

それすらもできていなかったと後日言われたのを覚えています。

 

挨拶もできていなかったとか…

人としていけませんね。


まあそれだけの時間働いていますと

周りの人たちには「あいつ大丈夫か?」と心配されるわけですよ。

私も極力表に出さないようにはしていましたが、

2ヶ月経った頃に流石に見てられなかったのか先輩の一人が密告。

あまり現場にこない直属の上司はそれで私の現状を初めて検知。

あっさりと私の地獄の日々は終わりを迎えました。

 

なんのために働いているんだっけ?

 

その後上司に呼び出されて言われた一言

 

「そんなきつい仕事だったか?笑」

 

少し半笑いで言われたその言葉は

私の仕事に対する価値観をいい意味で大きく変えてくれました。

 

控えめにいっても決して楽な仕事ではなかったはず、

私のやり方が悪かったのは百も承知

わからないこと、行き詰まったことがあればまずは相談しろと

今でも当時はばかだったなと思うし、反省点としている。

 

ただ、

「この人はこんなに私の仕事をみてくれていなかったんだ」

そう思った。

 

そんな人の期待に応えようとは思えなくなり、

自分の行動の原因を自問自答することとなったのです。


ーーーなんであんなにもあくせくして働いてたの?

周りの評価を上げたいから。

ーーーそれはなぜ?

人によく思われた方が社会生活が楽でしょ。出世にだって近づくし。

ーーーでは、なぜそこまでして働くの?

そりゃお金を稼がなきゃ駄目でしょ。

ーーーなぜお金を稼がなきゃいけないの?

生きるため、将来安定した生活を送るために…


すんなり辿り着きました。

とどのつまり私は今を生きるため、将来の自分を生かすため、

という無意識の働く理由を自覚していなかったのです。

 

働く理由は理解できた。

であれば、今の労働環境は果たしてその理由に沿うものであるのか?

 


今を生きるためーーー

ノン、

そんな状況で心を摩耗させて働くことが生きるということか?

 

将来安定した生活を送るためーーー

ノンノン、

仮に今を犠牲にし、それを乗り越えたとしても将来の自分の安定は約束されない。

同じことの繰り返しだ。


自分でもびっくりするくらい労働というものに対して初めて真剣に向き合いました。

この後その問題を解くのに色々と悩むことになるのですが

結局私は今の労働環境はデメリットが勝るということで退職を決意したのです。

 

ここが私が本気で自分の人生を考え出した遅すぎるくらいのスタート。

 

でも私はそんな現実を目の当たりにしてむしろ高揚した。

働くってこの道しかないと思ってたけど他にあるんだ、と。

 

働く理由を自覚することの大切さ

 

私はかつて働く理由を自覚していませんでした。

何もやりたいことがないまま、義務教育を終え、高校、大学を卒業し、

当然のように就職し、何も考えずせっせと労働に身を投じる…。

 

ただ、私のような人って今の世の中珍しくないと思います。

そしてその労働の中で過酷な状況に陥ると、

働かなきゃいけないという、労働への固定概念に囚われ

退職を選ぶ勇気が湧かない人が溢れてるのかなと。

 

愚かな私は地獄に落ちて初めて

これから先何十年と付き合って行かなきゃいけない自分の労働環境と向き合えました。

 

働く理由を自覚せず、ただ淡々と仕事をしていた数年。

今思い出すと本当にもったいない期間だったなと思います。

 

あなたはどうでしょうか。

あなたは自分が働いている理由を答えられますか?

そして今の労働環境がその答えに沿うものですか?

 

以上、私が仕事を辞める要因になった一つの体験談。

真似してはいけない元社畜からのおせっかいな忠告でした。

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